緑の美しい山のふもとという最高のロケーションに佇むO様邸。
ワンランク上の暮らしを演出できるスタイリッシュな住まいをご希望とのことで、これまでの『ナーブの家』とはまたひと味違った、ラグジュアリなデザインをコンセプトに設計をさせていただきました。
暮らしの中心となる吹抜リビングは、ほかの部分よりも一段低く沈み込んだ空間。『サンクンリビング』と呼ばれる特別な意匠となっています。外観、内観のカラーコーディネートはホワイト・ブラックメインに、優しさやエレガントさを引き出したい場面では、淡いグレー色を採用。アーバンライクな中にも穏やかさが宿るスタイルを大切にしました。
また、御施主様が飼育している小動物専用の飼育ルーム+作業室も併設しているのもこの住まいの大きな特徴です。リビングルームにレイアウトされた大きなガラス窓からのぞくのは、実は中庭ではなくペットたちが元気に動き回れる専用ルーム。自由設計のメリットを最大限に活かして、人とペットが仲良く暮らせる住空間を実現しています。
O様が選んだ外壁素材はややグレーがかかったチタンブラックのサイディング。わずかに色の違う黒のサッシが全体の印象を引き締めます。
大胆でいさぎよい形の屋根が存在感を放ちます。画面左、屋根が一部開いているあたりに、2階のルーフデッキが設けられています。
御施主様こだわりのサンクンリビング。包み込まれるような安心感と天井の高さを拡張する開放感、両方が感じられます。足元はふんわりとしたカーペット敷きでのんびり過ごすリラックスタイムにうってつけの仕様です。
ガラス越しに見える一室は、御施主様が大切にされているペットたちのための空間。ガラス窓の上部にはロールカーテンが仕込まれており、適宜視界を開放遮断することが可能です。愛らしいその姿をいつでも身近に感じることができます。
ハイサイドライトから取り込まれた柔らかな光が、勾配のついた天井に回り込むことで美しい陰影が生まれます。吹抜の高さを演出する工夫のひとつです。
ダイニングキッチンは、ごくわずかな濃淡のあるグレーの下がり天井でゾーニング。間接照明を仕込むことで、圧迫感を解消し、和やかで落ち着けるムードに。
クラス感のある大理石を使ったダイニングセットが映える一角。家具サイズとぴったり合うように、カウンターや袖壁の幅を細かに調整しています。
アイアンの手摺は無駄をそぎ落としたシンプルなデザイン。吹抜に面する濃色の塗り壁は、一面左官職人さんのコテ仕上げで模様をつけています。
柔らかな光が眠りをさそう上品なベッドルーム。ヘッドボード側の壁にはクラシックなダマスク柄のクロスをチョイスされました。 天井は間接照明付きの折り上げ天井です。立体感が強調された、魅力的な空間となっています。
主寝室の開口部はこちらのルーフデッキにつながっています。気軽なアウトドアスペースとして使えるばかりでなく、お洗濯ものを乾かすコーナーとしても機能します。
寝室からつながるパウダールームとウォークスルークローゼット。クローゼットの中にはもう一つの扉があり２階廊下と繋がっています。ベリーピンクのアクセントクロスが鮮やかな空間です。
天然大理石を使ったラグジュアリーな玄関ホール。お客様に生活感を見せないように、奥側にはリビング直結のファミリー玄関を取り入れました。 画面中央あたりにある小さな窓からはペットルームが垣間見えます。
